染工房 裕

日本では江戸時代になって木綿とすくも(藍の葉を乾燥後水をかけ発酵させ堆肥の様にしたもの)が普及すると藍染めが広まっていきました。日本各地に紺屋ができ、衣類や手拭など庶民の実用品の染料となりました。

藍による染色
藍の色素、インジゴは水に不溶性の色素なので、一旦色素を水に溶ける形に変換(還元)して繊維に吸収させ、繊維の中で再びインジゴに戻す(酸化)ことで染色が行われ、この方法を還元染めや建て染めと呼ばれています。
他に沈殿染め、生葉染め等、染色する国や地域など独特の気候風土に適した染色方法が用いられてきました。
1880年代ドイツで化学的に合成藍が開発され効率のよい染色が日本にも輸入されるようになり、天然藍(すくもを原料にした天然発酵建)での染色は激減しました。
建染め/還元染め
天然灰汁発酵建
日本の伝統的な藍染め。すくも、ふすま、日本酒、石灰、灰汁と古来から伝わる素材のみ使用。手間と経験が必要とされ、「本藍」等の呼ばれ方をする。
化学染料建 (ハイドロサファイト建)
合成インジゴ、カセイソーダー、ハイドロサファイトを加え染液をつくる。短時間で効率良く染められるが、強アルカリ性になる場合がある。
割建
天然染料と化学染料とブレンドした染法。多量に効率よく染色ができる。
沈澱染め
藍の葉を水槽に入れて蓋をしインジカンを溶出。石灰を加えよくかき回す。
生葉染め
藍の生葉細かくちぎって水につけ濾したものを染液にする。染色可能な時期が藍の刈り入れ時期、7〜8月頃のみと限定され濃い色は出せないが、むらになりにくく、生地を傷めにくいといわれる。
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